
社長の本音 NO.218
当社の74期が始まり早1ヶ月余り経過しました。
大きな期待と多少の不安を感じながらのスタートとなりました。
和装業界・洋装業界ともに新型コロナが完全に終息して2年が経過し、いよいよギアーチェンジをして業績の回復を図らねばならない時期ですが多くの企業が苦戦しています。
和装業界では各産地の生産数が回復していません。またメーカーの廃業も続いています。
一方で和装業界にとって追い風の部分もあります。
1点目は人生のセレモニーに関して和装が定着していることです。
お宮参り、七五三、また小学校の入卒も和装姿が増えています。そして成人式や大学の卒業関連商品も安定した市場となっています。レンタルのウェイトが増えていますが和装業界にとってのメリットは大です。
そして2点目はインバウンドの需要です。
地域によって格差はありますが大きなサイズの浴衣や和装製品、また子供甚平も年中商品になっています。
今後もインバウンド市場は伸びると感じています。外国人が魅力を感じる和装商品の提案をしっかり実施していきたいと思います。
その様な状況の中で当社の4月の業績は昨年対比で売上96.9%・売上総利益105.3%・商品在庫100.6%・営業費106.0%で終わりました。
売上に関しては昨年浴衣及び浴衣関連商品でまとまった数字が出来ていた事から相当落ち込むことを覚悟していましたが、最低限の落ち込みでとどまりました。売上総利益に関しては4月としては過去最高の数字となりました。
74期の第一四半期は、当初の予想では昨年実績を大きく下回るヨミとなっていましたが4月に関してはまずまず良い滑り出しとなりました。商品的に好調であったのは祝着、七五三商品、大学卒業関連商品と非呉服商品、地域的には前期苦戦した関東圏と中四国、九州が昨年実績を上回りました。
5月に関してはメイン催事の消費者セール「葵の会」の数字が大きなウエイトを占めます。
集客は昨年を大きく上回る予定となっていますし、今年こそは何とかコロナ前の実績をクリアし予算達成を目指して最後の追い込み中です。また今年初めての試みで5月6日から8日まで浅草の台東館で「東京総合展」を開催中です。昨年にない数字を期待しています。
また6月は昨年に引き続きパルスプラザでウライさん、東京の丸上さんと3社で「水無月合同祭」を予定しています。この催事で弾みをつけ74期、良いスタートダッシュを切りたいと思います。
引き続きご指導、ご協力よろしくお願い致します。